デロス会議・デロス宣言について

マザーガイア・サミットは、
新しい地球文明創造に向けた民主導の『デロス会議』と位置付け、
「地球憲章」起草への第一歩として、毎年開催して参ります。

ギリシャ デロス島

デロス会議は、1963年、世界を代表する学者・実務家・建築家などが、ギリシャ・エーゲ海の無人島デロス島に集まり、急激な人口爆発にともなう、都市問題を初めとした世界の諸問題を解決し、地球上における人間の居住をどうするのかについて総合的・学際的な枠組みを研究提案するために開催されました。

参加者は、歴史学者・アーノルド・トインビー、人類学者マーガレット・ミード、経済学者バーバラ・フォード、ノーベル賞受賞者で生理学者C.H.ワディントン、メディア研究者マーシャル・マクルーハン、未来学者ハーマン・カーン、社会学者スーザン・ケラー、同じく磯村英一、建築家としては、丹下健三、バックミンスター・フラー、英国のリチャード・レウリン・デーヴィス、都市デザインのエドモンド・ベーコン、英国の都市計画者コーリン・ブカナン、理論家としてCIAM事務局長ジークフリード・ギーデオン、ハーバード大学教授ジャッキー・ティルウッドなどの錚々たるメンバーでした。

10年間に渡りデロス会議として議論を重ねた成果は、「デロス宣言」として纏められ、1976年にバンクーバーで開催された第一回国連人間居住会議に大きな影響を与え、後にナイロビを本部とする国連人間居住センター(UN-HABITAT)の設立へと繋がりました。

会議の主宰は、コンスタンティノス・A・ドキシアディス博士で、ギリシャの戦後復興に尽力した建築家・都市研究家であり、パキスタンの首都イスラマバードの設計を初めとする実績を持つ政策官で実務家でもありました。博士は、第一回国連人間居住会議(HABITAT)開催の前年、1975年難病により62歳の若さで亡くなりました。

その後ドキシアディス博士の意志は、「人間居住の科学=エキスティック(Ekistics)」として多くの研究者に引き継がれ、日本では、デロス会議メンバーの故磯村英一氏が第一人者として活躍され、1996年にイスタンブールで開催される第二回国連人間居住会議(都市サミット=HABITAT-Ⅱ)に向けて尽力されました。
磯村英一氏が生前に常々願っていた事は、人間が人間としての尊厳を守りながら、民族、宗教を超えてお互いに平和に生きてゆく事のできる理想社会の実現に向けて、世界の英知を結集した新しい「世界デロス会議」を開催することであり、デロス憲章に次ぐ「地球憲章」への起草を提案していました。

国連ハビタット

国連ハビタットについて

国連ハビタット

UN-HABITAT (United Nations Human Settlements Programme)= 国連人間居住センター

世界各地で急速な都市化が進行している今日、発展途上国の都市に暮らす人々の居住問題はますます深刻化している中で、都市化や居住に関する様々な 問題に取り組む国際機関です。

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