- 第5章 01
- 宇宙原論への導入
- 2005年3月4日
- 第5章 02
- 宇宙創造神について
- 2005年3月4日
永遠普遍に自存する大宇宙の根本的な存在を、宇宙創造神と呼んでいます。宇宙創造神は、時間と空間の概念を超越した存在であり、永遠普遍に変わらない、究極の愛の主体的存在であります。
また宇宙創造神は、自ら永遠性を自存するために、陽(男性)と陰(女性)が一体調和した状態にあり、また自らを体現化した存在として、大宇宙を創造しています。
大宇宙は、表と裏、すなわち正宇宙と反宇宙、物質世界と反物質の霊世界とに大きく分けることができ、それぞれに次元の層を構成しています。大宇宙すべては、宇宙創造神の体であり、また細胞としての宇宙創造神の一部であり、個々に宇宙創造神の個別の性質(神性)を偏在しながら、相互連携している存在です。
- 第5章 03
- 宇宙の法則について1
- 2005年3月5日
〈宇宙の法則について〉
1. 宇宙創造神により創造された大宇宙は、宇宙創造神の愛を基本に、永遠に進化発展する存在であり、回転しながら球体・循環運動を繰り返しています。
2. 宇宙創造神により創造された大宇宙のすべての存在には、宇宙創造神の神性が遍在し、陽性と陰性、またはそれらが一体した中性により、成り立っています。
3. 宇宙創造神により創造された宇宙は、物質宇宙と非物質宇宙の二つに大別することができ、物質と非物質(霊)、実と虚、正と反などの相関関係によって成り立ち、また、物質と非物質の各々の世界において、多層の次元を構成しています。
4. 時間と空間に依存する物質宇宙は、エントロピー増大法則に従い、生と死の循環を永遠に繰り返しますが、それに対して非物質宇宙は、エントロピー減少法則に従い、永遠に進化発展する存在です。
5. また物質宇宙と非物質宇宙は、小宇宙にたとえられる人体構造に似ており、物質宇宙は人体構造に、また、非物質宇宙は心の構造にたとえることができます。エントロピー増大法則に従う人体は有限の存在として、また、エントロピー減少法則に従う心は、時間空間を超えた永遠の存在として創造されています。ある意味では人体構造は、大宇宙の縮図であり、逆に言えば、人体は大宇宙の雛形と見ることができ、人体構造を考察することは、大宇宙の構造を解明することにつながるということであります。
6. 人間の身体が、物質と反物質が調和一体した存在であるように、人体を構成している細胞分子や素粒子自体も、粒子性と波動性が一体調和した存在として成り立っており、波動性部分には、物性が各々進化発展するための個別情報が、宇宙創造神により、すでにプログラムされています。
7. 人間をはじめ、生命体の身体には、生命を維持するための本能機能が組み込まれ、意思とは無関係に機能しているように、大宇宙自体も、そのような生命維持機能の働きにより、永遠の進化発展を繰り返しています。
- 第5章 04
- 宇宙の法則について2
- 2005年3月11日
8. 宇宙創造神は、究極の太陽のように、永遠の愛に輝き続ける存在であるために、時間空間に支配されない存在です。
9. 宇宙創造神により創造された物性としての大宇宙は、幼年期、青年期、老年期のように、相似象的な三段階の螺旋循環を繰り返しながら永遠に存在しています。
10. 宇宙創造神は、時空の外に存在しますが、宇宙創造神により創造された大宇宙、および人間などをはじめとした生命体は、宇宙創造神の永遠の愛を学び、体現するために、時空の中に依存しながら存在しています。時空に依存するということは、すなわち生と死の循環による進化が伴うということであり、すべての宇宙生命体は、宇宙創造神の愛を体現するまで、三次元的物性世界への輪廻を繰り返すということです。
11. 地球人類をはじめとした宇宙人類は、宇宙創造神の愛を体現する能動的な存在として創造されていますが、鉱物、植物、動物などは、地球人類をはじめとした宇宙生命体を媒体に、宇宙創造神の愛を受けて、進化成長する受動的な存在として創造されています。地球人類をはじめとした宇宙生命体と、動物の違いがそこにあります。
12. 宇宙創造神により時間と空間が創造された理由の第一義は、宇宙に創造されたすべての生命体が、宇宙創造神の永遠の愛を学び、物性を脱いで宇宙創造神の愛と一体調和して永生するためであり、生命体の物性としての体は、愛を完成した後に体を脱いで、永遠の霊世界に生きるために必要な、魂の宿にたとえることができるでしょう。
13. 宇宙創造神の愛により創造されたすべての大宇宙は、調和を基本とするために、秩序的な自転・公転運動を永遠に繰り返し存在しています。
- 第5章 05
- 宇宙の構造1
- 2005年3月14日
137億年前に誕生したといわれる大宇宙は、どのようにして創造されたのでしょうか。
天地創造に関する代表的な記述は、旧約聖書の創世記でありましょう。創世記第1章には、『はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水の表をおおっていた‥‥』と表記され、宇宙創造から地球、そして人類の創造に至るまで、7段階のプロセスが記述されています。
旧約聖書の創世記第1章3節には、『神は光あれと言われた。すると光があった。神はその光を見て良しとされた‥‥第1日目である』とありますように、宇宙創造神は、虚無の時空間を創造した後に、光をもってすべての宇宙と地球を創造したということがわかります。
「光」すなわち宇宙創造神の愛が、虚無の時空間であります完全無極の真空場に投入されることでゆらぎが生じ、何段階かのプロセスを経て、大宇宙や地球が創造されたとみることができます。
完全無極の真空場にゆらぎが生じると、そのゆらぎを元に戻そうとするベクトルが発生し、正と反の循環エネルギーの渦が生じ、やがて正と反のそれぞれに、陽と陰の四つの基本量子(筆者は宇宙子と命名しました)が誕生し、正の物質世界(地)と反の非物質世界(天)を形成するようになります。この四つの宇宙子が1つに中和した光のエネルギーが、創造のエネルギーそのものであります。
宇宙子が発生する完全無極の真空場は、通常、正と反の両世界において、陽と陰のバランスがとれた調和状態にあるために、質・量ともに、見かけは〈0〉(完全調和)で、何もないように見えますが、〈0=∞〉の条件を同時に共有しています。哲学的には、空や無、太極そのものとみることができ、物理的には完全な真空場を意味しています。
このような完全無極の真空場に〈光〉が投入されることにより創生された正と反の両世界は、それぞれエントロピー増大と減少の異なる法則から成り立ち、夫々が相互バランスを取りながら存在しています。このような根本から異なる二つの法則が調和して存在できるのは、なぜでしょうか。有〈∞)と無〈0〉が一体調和するためには直線系ではあり得ず、初め〈0〉と終わり〈∞〉、または、表と裏がつながった循環系が、条件として成り立っているからです。
このように大宇宙は永遠性を保つために、円・球としての循環系を基本にしていることがわかります。
〈0=∞〉、すなわち、物質世界と非物質世界の異次元間をつなぐ循環回路が、メビウスの帯の循環系や、クラインの瓶の多次元立体といわれるもので、大宇宙の構造は、まさに〈0=∞〉の条件を満たし、裏と表、すなわち物質世界と非物質世界がつながった、クラインの瓶のような立体構造と見ることができます。また、すべての存在が陽と陰に分立していることから、宇宙の構造は〈0=±2∞〉と表現することができるでしょう。
それでは、完全調和の真空場に、どのようにしてゆらぎが生じるのでしょうか。
ゆらぎは、真空場に外部エネルギーが投入されることにより生じます。そう考えると、大宇宙すべての森羅万象が真空場から創生されるために、何らかの原因的なエネルギーが投入されたということができます。このような原因的エネルギー自体に、意識を持つ人間のような生命体を創生する要因が内包されていると考えれば、この原因的エネルギー自体が、高度な叡智と愛を持つ存在であると理解できるでしょう。
そのような原因的・根源的なエネルギー体を宇宙創造神と呼ぶならば、宇宙創造神の愛、すなわち光のエネルギーが、完全調和の真空場に投入されることにより、大宇宙が創造されたと見ることができます。
- 第5章 06
- 宇宙の構造2
- 2005年3月17日
宇宙創造神の愛によって創造された、大宇宙の構造はどのようになっているのでしょうか。
大宇宙は、1000億個程度の銀河が集まっているといわれています。天文学では、数個から数千個の銀河の集団を、銀河群や銀河団と呼んでいますが、数万個の銀河団が集まって、直系数億光年の超銀河団を造っており、このような超銀河団が泡構造のようにつながったものが、大宇宙であるといわれています。
母なる地球が所属する、約10万光年の直径を持つ銀河系は、地球から230万光年離れたアンドロメダ銀河や、20万光年から16万光年離れた大小マゼラン雲とともに、大小30個以上の銀河が集まる、局部銀河群と呼ばれる銀河群を構成し、6000万光年離れた「おとめ座銀河団」を筆頭とした、「おとめ座超銀河団」に属しているといわれています。
さてこのような観点からの構造分析は、天文学におまかせし、本論に入りたいと思います。
永遠に自存する宇宙創造神によって創造された大宇宙は、永遠性を保つために、円・球としての循環系を基本に、物質世界と非物質世界としての表と裏の世界がつながった、「メビウスの帯」を立体化した「クラインの瓶」のような循環構造の宇宙と見ることができます。またすべての森羅万象世界の存在が、陽と陰から構成されていることから、物質世界と非物質世界の構造自体も、陽宇宙と陰宇宙に分かれて調和存在している〈0=±2∞〉の宇宙構造であるということができるでしょう。
〈0=±2∞〉の空間とは、物質世界と非物質世界としての表と裏(正と反)、そして、陽世界と陰世界(正と負)が永遠に循環する、限りのない〈∞〉の空間であるということです。このような構造は、陽と陰、すなわち男性と女性それぞれに、非物質性と、物質性としての心と体が一体調和した、小宇宙といわれる人体構造に、その縮図を見ることができます。
大宇宙の量的な大きさは、137億光年と見られていますが、表裏の空間が循環しているという観点から見れば、無限の大きさと見ることができるでしょう。
宇宙空間は、直線的に膨張しているのではなく、大局的には、一定の量的な大きさを保ちながら、永遠に膨張と収縮を同時に繰り返している空間であるとみることができるでしょう。
- 第5章 07
- 宇宙の構造3
- 2005年3月25日
古い時代から自然界の中で、人間ほど神秘的な存在はないといわれ、人間は小宇宙であり、宇宙の縮図であると、説かれてきました。今日は、宇宙の構造を、人体モデルとの相関関係から考察したいと思います。
まず、人体の基本構成単位は、原子から構成されていますが、原子はエネルギー核である中性子のまわりを、電子と陽子が一定法則に従い回転しています。これは、恒星を中心とした惑星の循環系を縮小したような構造です。
そして、それぞれに同じ志向性を持った原子同士が化合して分子を構成し、やがて、同じ志向性を持った分子同士が化合して、人間のさまざまな細胞を構成するようになります。原子や分子がそれぞれに化合するときは、無差別に化合するのではなく、同一の志向性を持つ原子や分子同士が、新しい化合物を生成しようとして化合するわけで、原子や分子自体の中に、化合するための法則性がすでに隠されています。
このような原子次元の世界、分子次元の世界、分子が化合されてできる物質次元の世界、それらが集まって構成される細胞次元の世界、そして、さらに異なる細胞が集積して、人体各々の内臓諸器官を構成し、脳を制御中枢として、神経回路でつながる全器官が、相互連携しながら生存しています。
このように人体構造は、次元を異にする物性が、それぞれ多層に連携しながら機能しているように、人間を大宇宙の縮図とする小宇宙としてたとえるなら、大宇宙自体が異なる多次元の世界から成り立ち、また原子は分子を生成し、分子は化合物を生成し、そして化合物は人体の細胞を生成するというように、縦系列的に、低次元世界は高次元世界の生成要素となって存在し、それぞれ異なる次元世界において、横系列に多層構造の相互連携から成り立っていると考察することができます。
また先回述べましたように、大宇宙は、エントロピー増大法則に従う物性世界と、エントロピー減少法則に従う非物性世界が、相互に一体調和した世界だとすれば、縮図である人体構造自体も、エントロピー増減法則に従う物性と非物性の2面の体が、一体調和する存在であると考察することができるでしょう。
また、大宇宙の構造自体が、物性世界と非物性世界が一体連携して存在しているならば、物性世界と非物性世界においても、各々異なる縦系列的な次元世界が、そして、各々異なる次元世界に横系列的な多層構造世界が、相互連携しながら存在していると考察することができます。
物性的な多次元・多層構造の大宇宙の構造分析については、やがて、天文科学が解明することになると思いますが、ここでは究極的な回答について、いくつか述べたいと思います。
1. まず、現代天文科学でいわれるようなビッグバン説は、いずれ否定されるということです。爆発連鎖による宇宙の創造ではないということです。宇宙の創造は、宇宙本源の神、すなわち、時空間を越えた究極的な愛のエネルギーが、「無と空」の宇宙開闢以前の空間に投入されることにより起こる〈ゆらぎ〉が、バランスを取ろうとする無限の巨大エネルギーを発生させることによって、物性と非物性それぞれに、陽と陰の四つの基本量子が発生することから、物性と非物性世界が、同時発生的に創造されたと考察することができます。これは従来の爆発宇宙説とは、まったく違う概念でありましょう。
2. また宇宙空間には、直線思考から発生する、物理的な中心という概念がありません。なぜなら、宇宙空間自体が、曲がった表裏一体の循環系であるからです。直線空間ではないということです。ですから、物理的な大きさとしての宇宙空間は存在しながらも、宇宙の果てはないということであり、すべてが宇宙の中心であり、宇宙の果てであるということです。
精神世界で説かれるセントラルサン、すなわち、宇宙の中心太陽という概念も、物理的な太陽を指すのではなく、段階的次元における霊的な中心存在を指しています。太陽系は、プレアデスの恒星アルシオーネを中心に、物理的に24000年周期で回っているというフォトンベルト説も、昨年の12月25日の連合体からのメッセージにもありますように、科学性の欠如と、アルシオーネの真意をはき違えた誤説です。アルシオーネは、リラ人類を先祖とするプレアデス人種の心の故郷(中心太陽)であり、またその遺伝子を持つ一部地球人種の心の故郷でもあることから、銀河の中心的な存在でもあるという意味です。
- 第5章 08
- 宇宙の構造4
- 2005年4月11日
大宇宙は、多次元、多層世界からなる物性世界と非物性世界から構成されていますが、今日は、地球人類に身近な地球霊界について述べたいと思います。地球霊界と表現しましたのは、地球以外の霊界が、私たちの銀河や他の銀河宇宙にも存在しているからです。
今まで地球人類の多くは、人間は肉体の死とともに、永遠の眠りにつくものと信じ、死を恐れて地上での生活に執着してきた経緯があります。確かに宗教世界では、霊の世界があると説いてきた歴史があるのですが、物質科学に偏重した近代物質科学文明は、非物性的な存在を実証できないために、間違った主義思想による、悲観的な人生観をつくり出してしまったように思います。
肉体の自然死は、人間の進化の過程に起こる必然性であるということが理解できれば、人類の価値観は大きく変わることになるでしょう。本来、宇宙創造神によって創造された人間は、宇宙創造神とともに永遠の愛に生きるために創造された、神の子(分霊)としての生命体であります。
それではなぜ、人間はいずれ死を迎える肉体を持ち、地上での生活を過ごすのでしょうか。結論から申しますと、地上での生活は、霊として霊界で永遠に生きるための準備期間であり、避けられない宇宙の法であるからです。
宇宙の究極の法とは、宇宙創造神の永遠の愛そのものであり、人間が神の子として完成するということは、すなわち宇宙創造神の永遠の愛を、自らの内に体現することです。
人間は、誰もが自らの内に神性を宿している存在ですが、生まれながらに愛の光を放っている存在ではありません。一時期、人間は親の愛に育まれながら成長しますが、愛の本質は、受動的に成長するものではなく、主体的に自らの意思で光輝くことを通して成長するものです。
「愛は奪うものではなく、自ら光輝き与えるもの」という愛の原則を無視しては、神の子としての成長はあり得ません。愛には責任を伴う不確定性があるということです。
愛は、自らの内に宿る宇宙創造神の神性を光輝かせ、自らの個性として光輝くことで、自然に放たれる光のエネルギーであります。そして、そのような愛に光輝くツインソウルが、一体調和した夫婦として家庭を築き、夫婦の至極の愛を完成させながら、愛の結晶として生まれた子どもを愛し育み、夫婦ともども、宇宙創造神の愛に限りなく近づいて行くプロセスを地上で体現します。そのような普遍的な愛を動機に宇宙自然界を治め、第二創造主となるための過程として、地上での生活があるということです。
しかし地球人類は、そのような理想系から一脱した虚偽の歴史を築いたために、必要以上に、地上に輪廻せざるを得ない状況を自らつくってしまいました。
- 第5章 09
- 宇宙の構造5
- 2005年4月12日
肉体を脱いだ後に霊(意識)が住む霊界は、どのようになっているのでしょうか。
霊界は、物性次元に存在する世界ではなく、非物性次元に存在しています。しかし、非物性世界と物性世界は、それぞれ次元を異にしながら循環している世界であり、地上に生きている間は、霊は肉体と一体して存在しています。
霊界は、非物性的な霊的要素からできており、自然界の法則からみますと、限りなくエントロピー減少に近い世界とみることができます。霊界の大きさは、住んでいる霊人たちの意識の大きさに比例するもので、個々に相対的な広がりと大きさを持っており、人類の進化とともに拡大しています。
霊界は、地上での人生に知り得た真理や体験、そして霊的な進化のすべてが具体化(創造)された意識の世界であり、地上世界とは違って、同じような状況にある霊人たちが、それぞれ異なる無数の霊団を編成して、霊界全体が構成されています。
霊界が存在している場所は、物理的な空間ではありませんが、各霊団の意識の広さや認識の違いにより、範囲が異なります。太陽系の宇宙空間内に存在する一部の特殊ケースを除いては、ほとんどが地球上、またはそれに近い空間に集中し、月に至るまでの範囲に偏在しています。
無数に存在する霊団は、その霊団自らの意識が創造した世界に住んでいますが、自ら霊として存在していることを認識できない霊は、地球上にそのまま霊として存在しています。
生前に自らの霊性を高度に成長させた霊は、同じような霊たちと一緒に永世しますが、それに反して、穢れた虚偽世界に生きた霊は、同じような穢れた虚構世界を自ら創造して生き続けるようになります。
カルマの法則から、虚偽に生きた霊は、もっと苦しい虚偽の世界に転生して生きるということであり、逆に高度に進化した霊は、もっと進化できる境遇に転生することになります。
人間は、宇宙創造神の愛を体現し、霊界で永世するために創造されていますから、霊性が進化するまで、一定の期間を区切って、地上に輪廻するようになっています。今まで、地球人類が自ら創造した霊界の多くは、宇宙創造神の愛の光が届くことのない、カルマから脱皮していない世界であります。
しかし現代は、長い銀河宇宙歴史の中で、今までの宗教概念を越えて、輪廻を必要としない銀河宇宙世界を創造して行く時代です。その意味では、霊界の霊人たちにとりましても、このようなチャンス到来の時代に、一斉に地上に復活し、地球創生をともに成し遂げることで、宇宙創造神の永遠の愛が顕現される、新しい霊界(天上天国)を創造できる希望の時代でありましょう。
宗教では、地上での生活を終えると天国に行くと説き、苦しい地上生活から逃げるために、死を選ぶ人も絶えない現世ですが、霊界に行きましても天国は存在せず、カルマの苦しみから救われることはないのです。
天国は、地上に成されなければ、天上(霊界)にも存在しないのであり、地上に天国を創ることで、はじめて霊界にも天国が創られるのです。その意味で、今回の地球創生は、霊界の蘇生をかけたプロジェクトでもありましょう。
- 第5章 10
- 輪廻転生1
- 2005年5月1日
世界には、さまざまな輪廻転生に対する異なる宗教的な認識があり、一般的には、同じ魂が前世の記憶をリセットされて、霊界と地上世界の往来を繰り返すことと認識しているようです。
カルマを浄化するまで、同じ魂が転生を繰り返すと説くもの、また、同じ魂が、永遠に転生を繰り返すと説くものなど、さまざまな説があるようですが、ここで述べる宇宙原論は、従来の輪廻転生観を根幹から覆すものとなるでしょう。
結論から述べますと、輪廻転生とは、記憶を消された同じ魂が、肉体を伴って転生を繰り返しているのではないということです。反論されるみなさまも多いかと思いますが、従来の輪廻転生観は、似て非なる概念であるといえます。
人間は、確かに従来の輪廻転生観に似た経緯を繰り返しながら進化しています。しかし、同じ魂が輪廻転生を繰り返しているのではなく、ある一定の数理的な条件の中で、自分とよく似た遺伝子を持つ人間の魂に、霊的に憑依一体し、その人間の進化の恩恵に浴しながら、自らの霊性をともに進化させて行くという概念です。
霊としての魂の転生は、自分の遺伝子とつながっている子孫たちや、同じような使命に生きる地上人の誕生とともに憑依して転生するものや、誕生後に霊的に憑依し転生するものなどさまざまです。
基本的に同じ魂が、輪廻を何度も繰り返しているという認識からは、魂が繁殖することはありません。人間の魂は、地上に肉体を伴って生まれる人間の数と一緒に繁殖し続けており、記憶を忘れた(消された)魂が肉体を伴って輪廻転生するという概念は、科学することを軽んじた宗教世界の誤認であります。
それでは、過去の記憶が蘇るという現象は、どのようなことなのでしょうか。